クレジットカードの審査について
最近のテレビCMではいろんなクレジットカードの宣伝が行われています。
入会だけで何千円相当のポイントが付いたり、買い物だけでなく、光熱費の支払いなどにもどんどんとポイントが付与される等の特典が非常に多いのがクレジットカードの良いところですよね。
さらに、クレジットカード毎に独自の特典があったりして、それらをうまく活かすことで日常生活がグッとお得に、そして上質なものになることでしょう。
しかし、そのクレジットカードの発行には「審査」が付き物。
特に、今までクレジットカードを所持したことのない若年層の方や、収入があまり多くない方は審査に通るかどうかという点はかなり心配のことと思います。
でも、ちゃんと自分の身の丈に合ったクレジットカードさえ選んできちんと抑えるところを抑えれば、審査はそこまで怖いものではありません。
この記事では、さらに審査に通るために最低限必要な事をまとめたいと思います。
そもそもクレジットカードの審査とは?
クレジットカードの審査は各カード発行会社が独自の基準で行っています。
判断の基準は「ちゃんとした返済能力があるかどうか」という点になってきます。
一時的とはいえ、お金を後払いにした状態で買い物ができてしまうのですから、そのまま商品だけを持ち逃げされてしまわないかというリスクを測るのは当然ですね。
何を持って「ちゃんとした返済能力があるかどうか」と判断するかですが、大雑把に言って
- 現在の自身の状況
- キャッシング枠
- 過去の信用情報
が審査の対象となります。
現在の自身の状況
現在の自身の状況についてですが、これは
- 年齢
- 職業
- 年収
- 勤続年数
- 資産状況
などを元に判断をしていくことになります。
努めている会社の規模が大きいほど、または年収が多いほどより高いスコアがつけられ、一定以上のスコアがないと審査に通らない、といったカード会社が多いです。
これらの内容については、努力して簡単に変えられるものではないので、自分の状況に合ったカードを選んで申請することが大切になります。
審査に通りたい一心で、虚偽の申告をすることだけは絶対に駄目です。
カード会社は職業や勤続年数から大体の収入の目星をつけています。そこから大きく外れる年収を申告しても、すぐに虚偽はバレます。
しかも一度虚偽申告をしてしまうと、そのカード会社に永久に記録が残り、今後一切そのカードの発行ができなくなる可能性もあります。(所謂「社内ブラック」)
年収額の端数を繰り上げる(年収507万円のところを510万円と記入するなど)程度のことなら大丈夫かもしれませんが、極力正確な情報を記入しましょう。
年収が低い、または過去にクレジットカードなどを発行したことがなく、審査が不安な方に、
比較的審査が通りやすいカードとしては、
「イオンカード」や「セゾンカード」などの流通系のカードが挙げられます。
各カードの申込み条件(年齢などの条件)にさえ合致していれば、比較的定収入の方や主婦などの収入のない方でも通りやすい部類のカードになっていますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
よくいろいろなブログで「ACマスターカード」が最も審査に通りやすい!というような記事を見かけますが、このカードは特典などが何もない上に、基本的にはキャッシングを想定しているカードですので、クレカの審査が不安な方でも、私はこのカードは強くはオススメしません。しかも、ショッピング枠はリボ払いしかできないため、手数料の分だけ大きく損をしてしまいます。それよりは上記の流通系カードの方が良いと思います。
キャッシング枠
キャッシング枠とは、一言で言うと「いくら借金が出来るか」という枠です。
クレジットカード毎に、「あなたには〇〇円までは貸せますよ」という借金枠が設けられており、この範囲内までならATMなどで現金を引き出すことができます。
このキャッシング枠はカードの申込時に自分で必要な分を申請することができる場合が多いです。
ただし、このキャッシング枠が多いと当然審査も厳しくなっていきます。
キャッシング枠が多いと、「この人はよほど資金繰りに困っているのだろうか」という疑いをかけられてしまいますので、当然審査落ちの確率は上がってしまいます。
また、総量規制と言って、すべてのカードのキャッシング枠の合計が年収の1/3を超えることはできませんので、この範囲内でキャッシング枠の申込みをしなければいけません。
クレジットカードの審査に不安がある、とりあえずカードがほしいという人は、基本的にはキャッシング枠は0円にして申請をすべきでしょう。
過去の信用情報
過去の信用情報は「クレジットヒストリー」または「クレヒス」と呼ばれるもので、過去に自分がどのように借り入れ、クレジットカード利用を行い、どのように返済をしてきたかを記録したものとなります。
クレヒスは
- 株式会社シー・アイ・シー (CIC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
- 全国銀行個人信用情報センター
の3つの機関が管理、クレジットカード会社への情報提供を行っています。
ただし、3つめの「全国銀行個人信用情報センター」については情報を参照しないカード会社が多いので、ひとまず気にすべきはCICとJICCにどのような記録が残っているかということです。
ローンやクレジットカード支払いなどで借り入れ状態にあったにもかかわらず、期日までに返済(入金)がされていないと、これらの情報に「未入金」を表す記号が残ってしまいます。
この状態を「信用情報に事故履歴がある」などと言ったりしますが、この事故履歴がある状況だとクレジットカードの審査に通る確率は極めて低いと考えて良いでしょう。
時々「自分はブラックリストに載ってしまっているのではないか」と心配している方がいらっしゃいますが、実際にはブラックリストなるものは存在はしていません。その正体は、これらの信用情報会社に事故履歴が載ってしまったということです。
自分の信用情報は指定信用情報機関のCICやJICC 日本信用情報機構で開示請求ができますので、まずは自分のクレヒスの状況を確認しましょう。
これらの信用機関に乗ってしまった事故情報は5年たたないと消えてくれません。
事故情報が乗ってしまっている人は未払い状態の借り入れを解消するのは当然のこととして、その後は5年間はクレジットカードは我慢するのが懸命です。
また、意外なことにクレジットカードの審査においてマイナスとなってしまうのが、そもそも信用情報が一切ない人、俗にいう「スーパーホワイト」の人です。
特に、30代以上でクレヒスが全くない人は、所謂自己破産した後の状態と区別がつかないため、カード審査においてマイナスの印象となってしまいます。
このような方はまずは良いクレヒスを作っていく(育てていく)ところから初めなければなりません。
といっても、「信用情報が無いのだからクレヒスを育てること自体ができないのでは?」と思われるかもしれません。
そういった方への対策は次の項目に載せましたので、続きを御覧ください。
良いクレジットヒストリーをつくるためには?
前述のクレジットヒストリーを育てる(良いクレジットヒストリーを作る)ための方法は、一つしかありません。
ズバリ、毎月の返済をきちんと行うことです。
ここで言う返済とは、借金(キャッシング)の返済ももちろんですが、クレジットカードの支払なども含みます。
では、そもそもクレジットカードを作れない or 作れるか心配な方はどうすればよいのでしょうか。
その解決策が携帯電話(スマートフォン)の分割払いでの購入です。
実は携帯の分割払いは信用情報に記載される事項になるので、これを毎月きちんと払うことで自然と良いクレヒスが出来上がっていくのです。
しかも、携帯の分割払いの審査は、今までの携帯料金の支払いがある程度ちゃんとしていればほとんど審査なく通ることが多いため、今までのクレヒスが全く無いスーパーホワイトの方にもオススメの方法です。
ちなみに、私はauで1年ほど前にiPhoneを分割払いで購入しましたが、その際になにか審査のようなことをされた(審査のために待たされた)ということはなく、分割払いの意思を表示するとすぐにそのように手続きをしてもらえました。
ただし、分割払いをしている最中に携帯料金の支払いが滞ると、信用情報に事故履歴が乗ることになりますので、支払いはしっかりとおこないましょう。
最後に、クレジットカードを同時にいくつも申し込みしていると審査に落ちやすいという情報をしばしば耳にするかと思いますが、これは本当です。
クレジットカードは申込みを行った時点でクレヒスに申し込み記録が参照できる状態で乗ります。そのうえで審査に通ったカードに関してはそのキャッシング枠が記載されることになります。審査に落ちてしまった場合は当然キャッシング枠の記載はされず、申込み記録だけが残ることになります。
ということは、他のカード会社からすると申込み記録だけが載っていてキャッシング枠の記載がない状態というのは、何らかのカード会社から審査落ちしてしまった証でもあるので、審査に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
そして、カードの同時申し込みを行うと、これと同じ状況ができてしまうので、審査に落ちやすくなってしまいます。
なるべく、カードは1枚ずつ作成するようにしましょう。
ちなみに、審査落ちの情報(申し込み記録)は6ヶ月でクレヒスからは消えるため、一度なにかのカード審査に落ちてしまった場合は、もどかしいですが6ヶ月後に次のカードを申請するようにするとよいでしょう。
クレジットカードの申込み欄の書き方は?
それでは、実際にクレジットカードの申込み欄の書き方についてです。
まずは大前提として自分の信用情報に事故履歴が残っていない状態にします。
その上で、ありきたりな文言になってしまいますが、結局は
- 真実をきちんと記入し、嘘はつかない
- 埋められる欄はできるだけ埋める
の2点に尽きると思います。
特に、年収の欄は審査に通りたい一心で多めに申請をしてしまいがちですが、あくまでも正確な値を記入するのが無難です。
ちなみに、ここでの年収額は税金や保険料などを引かれる前の金額を入力します。
所謂手取り金額ではないので、気をつけてください。
また、アルバイトをしている方で、複数のアルバイトを掛け持ちしている方は年収欄はその合計を記入します。そのような方の勤務先の欄については、就業年数の多い職場、または規模の大きい職場を記入しておくのが無難でしょう。
埋められる欄をできるだけ埋めるというのも、面倒くさいかもしれませんが審査を通過する上では大切です。
家族がいる場合は、家族の収入、職業欄などもあるようでしたらきちんと埋めましょう。
結局の所、クレジットカードの審査を通過するために重要な点をまとめると
- 携帯の本体料金の分割払いでも良いので、クレヒスを良い状態にしておく
- 申し込み事項は極力記入する。その際には正確な情報を記入すること
- キャッシング枠はできるだけ0円にする
- カード会社は自分の年齢及び収入に合ったものを選ぶ(通りやすいカードは流通系)
- 同時に複数カードを申し込まないようにする
実際の申込みの例
実際に私がクレジットカードを申請した際に記入した例を記載致します。
ご参考になればと思います。
イオンセレクトカード
(後日記載)
(後日記載)
ANA To Me カード(ソラチカカード)
(後日記載)
SPGアメリカンエクスプレス
(後日記載)